チャレンジド
竹中ナミさんの基調講演があるということで”心身障害者(児)研修のつどい”に行ってきました。
ナミさんのことはまったく知らなかったのですがプロフィールにひかれて。。。(以下抜粋)
「重症心身障害の長女を授かったことから、独学で障害児医療・福祉・教育を学ぶ。1991年草の根グループとして”プロップ・ステーション”を発足。ICTを駆使して 障害を持つ人の可能性に着目した就労の促進を支援する活動を続けている。」
研修会の前半はろうあ協会・身体障害者協会・難聴者協会・精神障害者家族会と各会からの体験発表。
普段なかなか聞くことができない生の声が聞けて、勉強になりました。
5分間の休憩を挟んだ後、壇上に登場したのは金のメッシュを入れたボブの長身女性。
で、のっけから「私ねぇ~36歳の娘がおるんですよぉ。その上は38歳の息子。 えっ!?そうでしょ。正直に手ぇ挙げてください。そんな大きい子がおるように見えへん~って思った人ぉ!!」
思いっきり、つかみはOKじゃん。関西人やぁ~
お話の上手さもさることながら、その内容の濃かったこと!濃かったこと!!
「チャレンジド」とはアメリカで作られた言葉らしいの。
障害がある人のことを”ハンディキャップ”というマイナス面からの捉え方をするのではなく、課題に向き合える力がある、チャレンジする力がある人ってことで「チャレンジド」
そういう意味では障害者だけでなく、みんな「チャレンジド」なんだと。
でね、「障害のある人も地域に暮らし、働き、納税者になる権利がある」と。
一瞬”?”って思うのね。
だって障害があることで減税されることを望みがちじゃない?
でも何も無駄に税金を払えと言ってるんじゃないの。
納税するっていうことは所得があるってことでしょ。所得って働くから得られるのよね。
障害のある人も働ける場を作っていこう、と。
「私達ええ仕事しまっせ」と。
ええ仕事をするための技術(ここではPCね)向上に力を貸します、場を貸します、って始めたのが彼女が立ち上げたプロップ・ステーション
彼女が言ってた印象的な言葉。「日本は縦割り社会で”苦手”や”弱いところ”で集団を作る。そうではなく”得意なこと””好きなこと”で集まっていければ・・・」と。
あぁ・・・ 私が”てんかんの会”だったり”脳性マヒの会”などなどに入会しなかったのはそれかも。
ナミさんは言ってました。「重度の障害を持ってる人の中でも”働きたい!”って思う人はたくさんいて、その能力もあるんです。それを生かせる社会になってほしい。そしてうちの娘のように”働く”って形で社会貢献できない人間も尊厳を持って生きられる、そんな国になってほしい。」と。
「っていうかねぇ~、私が死んだ後この子どうなるんかと思いましてね。まぁ言うたら私がラクしたいんですわ。おかんのわがままですわぁー。」
上沼恵美子を彷彿させる喋りで一時間半なんてあっという間☆
お話聞きながら、私は何をしたいのか、何が出来るのか・・・なんてずーーっと考えていたので講演後はフラフラでした。講師でもないくせに・・・
またしても力をいただきました。大きな大きな力。。。
いろんなことがリンクし始め、動き出そうとしているような感覚を覚えます。
でも中心が見えない。
私の中でまだまだ形にならない。
今は引き出しが増えつつある感じ。
勉強もね、始めようかな。。。
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コメント
いなほさんにとっても素敵な「種」が蒔かれたんだと思う。芽が出て花が咲き、そして次につながる「種」を今度はいなほさん自身が蒔く時期が来ると思う。あせらず、ゆっくりと。(私自身への戒めでもあるのです)
投稿: 遊 | 2009年1月26日 (月) 07時41分
遊さま☆
あー
種が蒔かれたんですかねぇ。。。
だからあんなに頭痛かったのかなぁ~
酔ってるのかと思うぐらい饒舌になってたのかなぁ~(←妹相手に)
この日も今まで見えてなかったものが見えたし、知れたし。
ほんとに実り多い一日でした。
投稿: いなほ | 2009年1月26日 (月) 15時20分