胸がいっぱいになった
末期がんです。
今週に入り、認知症の症状が出、様子がひどくなったとは聞いていましたが・・・
人はここまで変わりますか。
私は認知症について何も知らないけれど、心の闇が、蓋をしていたものが、すべて噴き出しているかのように見えました。
不安、恐怖、寂しさ、悲しさ、怒り・・・
入院生活は過酷です。
闘病はもとより、狭いベッド周りだけが自分の空間で、他人と共同生活を強いられ、自由もままなりません。
ましてや、体が動きにくくなると天井とカーテンだけを見て、一日中過ごすのです。毎日面会があれば、まだ救われるけど、そんなにみんなも来れません。来ていただいても相部屋ではゆっくり話すもの気を遣います。
ただ、ただ一日が長かった。夜はもっと長かった。
いつ、この生活が終わるのだろう。いつ外に出られるだろう・・・ 寝たきりで入院してた時、私はずっと思ってました。
私には期限があった。
だけど、伯母の入院生活は先が見えない。
すべての患者さんが同じようになるわけじゃない。では、何がそうさせるのか・・・
社交家で誰とでも友達になり、良く笑っていた伯母。
「もっと自分を大事にして欲しい。」
「人やモノに頼らず、自分自身に優しくしてほしい。」
先日、私 人に向かってそんなことを言いました。
「辛いことや嫌なこと、そしてそんな感情もアリだから、ただそれから逃げずに向き合って欲しい。ぐちゃぐちゃになってもいいから逃げないで欲しい」
「葉っぱや花ばかりを茂らせるのではなく、もっと根っこをはって。全ての葉が落ちたって、根が生きていれば、また芽は出てくるんだから」
今思えば、私自身に言った言葉かもしれません。
今からでも遅くないんだから。気が付いた時に始めればいいんだから。
伯母には言葉が届きにくくなっているかもしれません。
でも背中をさすると「気持ちいい」と言ってくれました。
毎日行ければいいけれど、無理はしません。
行けるときに行きます。会えるときに会いに行きます。
今日もまたいっぱい考えた一日でした。。。
P.S 腫瘍は良性の可能性大。いざなぎさんのおかげです。。。感謝☆
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コメント
いざなぎさん・・・MyHome神社です・・。
私の本籍は淡路市一ノ宮町江井(旧、津名郡)でして、偶然知り合った嫁さんも、おばあさんが同じ町内という、不思議な縁があります。で、神社内に嫁のすじの縁のある祠があります。なもんで、淡路に行ったら、「いざなぎさん」
こじんまりした、いい神社ですよね。神話の世界では、日本の始まりの場所みたいですよね。
無神論者の私でも、好きな場所です。
あと、
>私は認知症について何も知らないけれど、心の闇
>が、蓋をしていたものが、すべて噴き出しているか>のように見えました。
とのことですが、病気になって、意識が混濁している時、人が口にする言葉は、その人の思いや経験とは無関係な事だと、医師に聞いたことがあります。周りの者は、病人が口走ったことに、一喜一憂しますが、本当に混濁している場合は、本人の意思で言ってるのではないそうです。父や嫁の母親がなくなる直前がそのような状態でした。
叔母様が、こころ安らかな日々を長く過ごされますよう、願ってやみません。
それから・・・
>ぐちゃぐちゃになってもいいから逃げないで欲しい
・・・
ぐちゃぐちゃになる前に・・にげましょう・・。
一時避難は・・ありです・・。
ずるい大人の意見ですが・・。
投稿: おっさん | 2009年4月14日 (火) 23時22分
おっさんさま☆
おぉ!ご縁ですねぇ~
いつも初詣の大賑わいの時だったので、ひっそりした雰囲気に癒されました。。。
言葉ってなんとも取り扱いの難しい…
愛にも剣にもなりますものね。
私はつい、言葉を呑み込むクセがあります。
言葉に出すのがコワイから。
案外こわがりです、私。
一時避難も3年はそろそろリミットでしょう。
いや、仮設住宅って10年ぐらいありましたっけ?
人それぞれですけどねぇ~。
投稿: いなほ | 2009年4月15日 (水) 10時23分