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客観性より関係性で

002a ”新しい介護をはじめよう!”というセミナーを聞いてきました。

講師は理学療法士の三好春樹さん。

情景が思い浮かぶようなゆっくりした話し口に引き込まれました。

介護とは・・・?

参加者は学生さんだったり、介護職に就いてる人だったり。。。

認知症のおじいちゃんの話を”うん、うん”ってうなずきながら、聞いてる人の多いこと!多いこと!

そんな事例をほとんど知らない私にとっては、どのお話も新鮮でした。

”受容の原則”ですってね。

否定しない。

そして、自発性・主体性を引っ張り出すケアが必要なんだと。

それって、私がよくこうせいに対して思うことだなぁ~って感じたの。

本人の力を、思いをどれだけ引っ張ってこれるか。引き出して来れるか。

力ずくではムリなんだよね。

相手を思い、尊重しないとムリなんだ。013a

そう考えた時、よく使われている言葉に疑問を感じませんか?と三好先生。

”体位変換”、”水分補給”

疑問感じる?

それなら、なんて言い換える?

それを参加者3人1組になって考えるの。あらかじめ、知らない人同士が横になるように座らされててね。

私は認知症の人に関わってるヘルパーさんと同じグループになりました。

先生の答えは”寝返り介助”

じゃぁ、水分補給は?

飲水介助?それもまだカタイ。

もっと話し言葉で。普段使ってる言葉で。

・・・”ドリンクバー”だって。026a

あとね、急性期・慢性期って言葉。

慢性期って介護の世界だよね。

倒れた、手術した、一命を取り留めた・・・ここまでは急性期。科学的な、画一的な治療が必要。

その後、だんだん回復して、でも倒れる前とは同じように体が動かなくなったりする。客観的で個性的な介護が必要となる。

”慢性期”ってなんか後ろ向きな気がしない?

じゃぁ、なんて言い換える?

”生活期”だって。対する言葉に”生活剥奪期”。

キツイ言い方だけど、現状はそうかもしれない。

その言い方のほうが、本質を突いてるかも。

大きな痙攣で自発呼吸が出来なくなって、ICUで呼吸器につながれてたこうせいを思い出した。

夜でも明かりが消えることはなくて、呼吸器のせいで歯も歪むけれど、何より生きることが最優先される急性期。生活は・・・剥奪されるよね。

私もパイプ椅子二つで寝る方法を覚えた時期だった。

最近のこうちゃんはとても落ち着いてる。

発作も2月から起こしてない。

でも、もちろん寝返り介助にドリンクバーは必要。食事にトイレ、お風呂も介助が必要。

それを”慢性期”って言われるよりは”生活期”って言われるほうがいいな。

たかが、言い方だけど、言い方って大事☆

だって、生活してるんだもの。

これがフツーだもの。

お話聞きながら、いろんなこと思い出したり、考えたり出来て良かったわ。

どんな経験も無駄じゃないなって思うの。004

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